2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 時間~タイム・マネジメント | トップページ | 「寧静致遠」 »

2011年8月10日 (水)

ライフ・マネジメント~小林一三論

 私が敬愛する実業家の一人である小林一三氏。阪急の創始者で阪神間モダニズムを


築いた人物である。氏の先見性は見事なもので、センスが絶妙である。特に、沿線開発に


かけては第一人者であろう。何しろ、東急を築いた五島慶太の師でもある。


私には氏の説いた好きな言葉がある。


「実業家としてほんとうに仕事をするのは、四十五から六十五歳までの二十年間である。


四十五までは仕事をしっかり覚え、経験を積み重ね、心眼を開く準備期間だ。そして四十


五から真の仕事がはじまり、それから六十五歳までの二十年間にその実業家としてのバ


ックボーンができあがる。」またこうも説く。


「何も苦労もなく育った人には、人情の機微は分からないから大成しない」と


世の親の後を継いだだけのボンボン社長。よう勉強しなはれや!


私は、実業家ではないが、氏の言葉に共鳴する。男としてと言いかえてもいいだろう。


あらゆる分野の仕事があるが、男として生きるうえで、心眼を開けるか否かは、その人の


行きざまによると思う。自分を大きく見せる必要はない。黙って、目の前のことをこなし、え


らぶることなく、謙虚にいる。それでいて、五感を使い、頭をフル回転し、先を見据え行動


する。その繰り返しにより、感性が磨かれる。このサイクルが分かると、苦労が楽しみに変


わり人生そのものが楽しいのである。苦労の先には必ず明るいものが待っている。

« 時間~タイム・マネジメント | トップページ | 「寧静致遠」 »