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2011年11月25日 (金)

「寧静致遠」

充電期間も終わり?、久々の更新である。さて何をしていたかというと、中国古典を読あさ

り、まさに心の充電をしていた。その中でぐっときた私の好きな言葉に「寧静致遠」という葉

があり、この言葉は、諸葛孔明が息子に宛てた遺書の中にある。「それ君子の行いは、以

て身を修め、倹以て徳を養う。澹泊に非ざれば、以て志を明らかにすることなく、寧静にざ

れば、以て遠きを致すことなし。~中略~年は時と与に馳せ、意は日と与に去り、遂に枯

落を成し、多く世に接せず。窮慮を悲しみ守るも、将た復た何ぞ及ばん。」

「人の上に立つ者となるべき行いは、じっくりと構えて自分を練磨し、何事にもよらず控め

に振る舞い、人の模範となる行動を身につけることである。私利私欲があれば志は明らか

に出来ないし、それを保ち続けていくことは出来ない。ゆったりと落ち着いた気持ちでない

と遠大な境地を成すことは出来ない。時が経つのは早く、あっという間に歳をとる。それと

ともに気力、体力ともに衰えて、世の中の関わりも少なくなる。そうなってから慌てても、仕

方がない。」

素晴らしい言葉である。人間力を磨くならば、中国古典にそのすべてのヒントがある。俗

に、先生と呼ばれている者。また夜朗自大の者。はたまた、群れることでしか発言行動出

来ない者。個人でもって、よくこの言葉を噛み締めて参究すべきである。

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